「ま、いいか!」くらいがちょうどいい

イギリス・レスターから帰国。シェアハウスでの暮らしの中から、日々の暮らし、ファンドレイジング、自身のHSPのこと、そして大好きなイギリスのことも引き続き書いていきます。

ブログを再開して書きたかった私の社会人らいふであったこと②出逢い編

さて、なんだか長くなってきましたが、前回に引き続き、これまでのことをここに書いていきます。今回は私がありがたいことに出逢うことができた人たちと、業務についてです。

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juncouk.hatenablog.com

 

●インターンさん、ボランティアさんという存在

NGOというと、職員のほか、この方々の存在はすごく大きいです。どちらかというと、インターンさんはより深く団体に関わり、団体によっては1つのプロジェクトを任せることもありますね。ボランティアさんもまた、給与や交通費も無いにも関わらず、ちょっとした業務や、忙しい時に助けてくれる、頼もしい存在です。

 

私が最初に働いていた団体では、インターンさんのみだけでしたが、仕事の話だけでなく、ちょっとした話もできて、息抜きにも最適でありがたい存在だったことを覚えています。気が合ったのもあり、その方とはプライベートでもご飯を食べに行くほどで、すごく助けられました。

 

●「ボランティアさん」という存在の最初の出会い

2つ目の仕事につくと、団体の規模が小さかったこともありますが、その団体は職員以上にボランティアさんの数が多くて、最初はすごくびっくりしたことを覚えています。この仕事についた時、私の業務が経理メインで、それでもこれまでと大きく違ったのが、団体の収入の多くが寄付であったことでした。それだけでなく、次に驚かされたのがボランティアさんがいる理由。それこそが、この寄付をして下さる方々へのお礼をボランティアさんが手書きでしていること!でした。それも、お相手に合わせて、年代だったり、寄付の回数だったりで、お手紙を書くボランティアさんがそれに気づいて、書く人や書く内容を変えていたこと。

元から手紙を書くのは好きだったものの、手書きのお手紙なんて久しぶり。

宛名の書き方から季節の挨拶、敬語、お手紙の構成まで、教えてくれたのはボランティアの皆さんでした。(今でも、日常でも役立っています!)

 

それまでボランティアさんは団体のお手伝いをしてくださる存在と思っていたものの、とんでもない、団体のことを本当に愛してくれて、応援をボランティアでしてくれているのだと、この仕事の中で学び、人生の先輩であるみなさんからのためになる話も、いつも楽しみになっていきました。

そしてもう1つ。寄付をしてくださる方を大切にすること。一人一人に対する対応をすること。これもボランティアさんに教えてもらったと思います。

 

こうしてボランティアさんと寄付などの対応をしつつ、その団体の周年イベントであり、長年の支援してくださる方への感謝のつどいでもあったイベントを一緒に運営できたこと、そして支援してくださってきた方と直接お話しできた最初の機会で、今でも忘れられません。

 

もう1つ。この時に経験させてもらった仕事。

それが団体のうん十年分もの支援者さんの動向分析。一年をかけて、いろんな方向から支援者さんのことを分析させていただく機会をいただきました。この機会はのちに支援にもつながりましたが、なによりも、支援をしてもらう人たちのことを知ることができたことが、大きかったですね。大変でしたが、貴重な経験ができました。

 

●ボランティアデーもやってみた

その後転職したNGOではインターンさんが定期的にいてくれて、一緒にイベントの企画をしたり、「困った!」ことを一緒に解決してみたり、私も学ぶことが多くありました。逆にその団体の業務を学びに来てくれたインターンさんに、大変な思いはさせたくない!と、なんだかやけにがんばっていた自分も覚えていたりもします(笑

 

その団体では定期的にニュースレターを発送していたものの、何かと手間がかかり、その発送日を土曜日にして、ボランティアさんを集ってみたところ、少しずつ定期的にきてくれる人も増え、雨の日も含め、いろんな方が来てくれました。ボランティアの後、参加者で時間のある人には残ってもらい、お茶とお菓子を食べながら、いろんな話ができたのも良い思い出です。

 

●仕事をする中で学んだこと 

そんなこんなで、仕事では辛いことも多くあったけれど、こうして業務的にも精神的にも支えてくれる人がいて、私も随分と助けられました。転職を決めて行く段階でも、こんなインターンさんやボランティアさんとの別れがとても辛かったのも、最後まで変わりませんでした。

そんな中で、こうしてインターンやボランティア、そして団体に寄付という形で応援してくれたり、いろんな応援する形があるんだと学んだ一方で、応援してもらうには団体側としても応援してもらえるような分かりやすいホームページや情報発信、またいただいた支援への報告なども大切なんだということを実感するようになりました。

 

●新たな業務分野の出逢い➡︎ファンドレイジング 

そんな中、耳にするようになった業務の名前こそが、「ファンドレイジング 」でした。その字面の通り、日本語にすると「資金調達」となり、そのままだと「お金稼ぎ」みたいですが、つまり「団体を応援してもらうために寄付というお金に限らず、様々な形で応援してもらう方法」といったところでしょうか。

ちょうど「団体の応援方法」について興味を持っていた私はいろいろ調べて、「ファンドレイザー(つまり資金調達をする人)」の資格があることに行き着き、その試験を受けてみることにしたのでした。

 

日本ファンドレイジング 協会

「認定ファンドレイザー®」資格認定制度 | 日本ファンドレイジング協会

 

●支援者担当というしごと

ボランティアデーを企画し、ファンドレイザー について知り、准認定ファンドレイザー の資格を取得(その後認定ファンドレイザー を取得しました。)し、もっと深く支援者さんとのやりとりに触れたいと思い選んだのが、初めての「部署」、支援者対応部門でした。その団体は今までの小さな団体とは比較にならないほど大きくて、その分支援者さんも多く、職員の人数も多い、大きな団体でした。

 

仕事の量も多く大変でしたが、その分毎日午後には曜日ごとにボランティアさんが来てくださり、サクサク慣れた手つきで仕事をこなしてくださいます。チラシのデザインなど、迷ったときに思い切って相談するとアドバイスをくださったり、ここでもやっぱり大きな存在でした。

 

また、支援者さんの数が増えると、業務の幅も、量も増えます。問い合わせもネットや電話など種類も増え、お問い合わせもさまざま。毎日いろんなことが起き、ボランティアさんのお仕事を考えるのが大変な日もありながら、そうした問い合わせで支援者さんと直接話をしたり、ボランティアさんとお茶の時間などに話をするのは忙しい日々では特に貴重で、大切な時間になっていきました。

 

●ファンドレイジング チーム

その団体で働きながら、少しずつファンドレイザー 資格を取得する職員が増え、思い切って資格保有者でのファンドレイジング のチームをつくったのもの良い思い出です。部署を超え、資格保有という観点から学び合えたこと、またメンバーから月一回で勉強会を開催できたことも、参加してくれた人は多くはなかったけれど、そういうことができたことがとても嬉しい経験でした。

 

 

そうして、この支援者対応の仕事に興味を持ち、「ファンドレイジング 」と言っても、いろんな人と人がつながる「フレンドレイジング(友だち集め)」に興味を持ちつつも、なかなか同じ部署でも、団体でも、そしてファンドレイザー 仲間でも「資金」ではなく「仲間」を増やすことに共感してくれる人がおらず・・・。

(0、ゼロではないんです、でも多くはありませんでした。)

またまた「あれ?」と思い始めていたその頃。

そしてちょうど、パートナーのイギリス留学に合わせ、日本を離れることになったのでした。

一度日本を出て、そして帰国して、そしてこのブログを書くまで。

最後はその部分を一気に書きぬきます。

次回はいよいよ完結編(予定)です。

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最近久しぶりに再会した友人とお茶した時。くまさん、微妙?