「ま、いいか!」くらいがちょうどいい

イギリス・レスターから帰国。シェアハウスでの暮らしの中から、日々の暮らし、ファンドレイジング、自身のHSPのこと、そして大好きなイギリスのことも引き続き書いていきます。

11月5日はガイ・フォークスディ。打ち上げ花火が許される1週間。

花火というと、日本ではかき氷の美味しい夏の風物詩。でもイギリスでは、温かくてスパイスの効いたホットワインや、ホットチョコレートを飲みながら楽しむ、秋から冬へ変わる、風物詩で、ずいぶんイメージが違うものです。

 

イギリスでは、11月5日がガイ・フォークスディ(Guy Fawks Day)という日で、祝日ではありませんが、この日からさかのぼること、1週間、打ち上げ花火を盛大にしてもいい、という決まりがあります。なので、この1週間、庭や近くの公園で花火あげ放題。きれいではありますが、ちょっとうるさいです。レスターでは今日4日(土)、レスターの公園の一つで花火大会がありました。日本と同じように食べ物を売る露店が出たり、野外ステージで音楽があったりと大盛り上がりです。1週間だけに限っているのは、イギリスが火事にうるさい国なので、この1週間だけ許可した、という話を聞きました。

 

このガイフォークスディ、地方によってはBonfire Dayというところもあるようです。このBonfireという言葉は、「大きい音」という意味と、もう1つ、「死者の復活」みたいな意味合いもあるという人もいます。そう、日本の「お盆」とつながりがあると言うイギリスの人もいるんですよ。不思議なものです。

 

さて、このガイ・フォークスデイ、何が始まりだったかと言うと・・・

1605年11月5日、当時弾圧を受けていたカトリック教徒の過激派達が、時の国王ジェームズ1世暗殺を企て、国会議事堂に爆薬を仕掛けようとしましたが、失敗に終わりました。

国王ジェームズ1世がこの爆発未遂から生き残ったことを記念して、イギリス中で焚き火が炊かれたといわれています。


この火薬爆発事件の実行責任者が、ガイ・フォークスと呼ばれる人物です。
その後11月5日は、ガイ・フォークスの火薬爆発事件の失敗に感謝する記念日として、今も毎年祝われているのです。 

  

 と、日本では考えられない、失敗したことをお祝いする日、なのです。でも今では、単なる花火ができる1週間で盛り上がっている人も多いようです。ちょっとしたパーティをしながら、子どもたちはお菓子をもらったりすることもあるそうです。(クリスマス前の小さなプレゼントという人も)

この時期によくイギリスで目にするお菓子がトフィーアップル。日本の屋台でよく見かける、りんご飴にそっくりですが、イギリスのは、りんごの周りにトフィーというキャラメルみたいのがかかってるんです。・・結構甘いです。

 

ガイフォークス・デイについては、いろいろ書いている人によってちょっとずつ違いますが、そのキーワードでぜひウェブで検索してみてください。少しイギリスの文化に触れることができると思います。

まだまだ花火の音が聞こえています。5日本番の日は、明日はもっとすごいのかしら・・・。

 

追記

イギリス人の方が、イギリスの子どもたちが学ぶガイ・フォークスディの動画を教えてくれました。英語ですが、分かりやすいです。

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