イギリス・レスター便り

イギリスのイングランドのちょうど真ん中あたりのレスターから、イギリスの文化や、日々の暮らし、またファンドレイジングについて更新して行きます。

レスターでまた始めたお菓子づくり。イギリスでお菓子づくりと日本の違いは?

イギリスに来て、時間もたくさんあるので始めてみたのがお菓子づくり。小さい頃、母や妹とよく一緒にお菓子を作ったこともあり、仕事が忙しくなるまではよく作っていたものの、ここ何年も忙しさからお菓子を作る余裕もありませんでした。でもやっぱり昔好きだったことだしと、初めてみることにしました。

 

◯イギリスでお菓子づくりをする時の小さなハードル:単位!

以前ロンドンで暮らしていたときもぶつかった壁が単位です。イギリスでは、液体の単位はパイント。(日本はmlとかカップとか)重さはオンス(oz)、日本はグラムですね。そのため、例えばお菓子の本を買ったり、はかりや計量カップを買う時、気づかないで買うと、あとで換算するのが大変です。

今回、街のチャリティショップでお菓子の本を買いましたが、15年前のロンドン暮らしの時よりも、単位を併記したり、最初からmlや、グラムで書いてくれているものが増えた気がしました。

 

◯イギリスのお菓子って?

イギリスのお菓子って、意外と気づかれていないように思いますが、実は日本でも目にするものがあります。例えばカップケーキ、スコーン、パウンドケーキ。パウンドケーキの「パウンド」も実は重さの単位で、「材料が全て合わせて1パウンドの重さ。」という意味のお手軽ケーキなんです。

イギリスのお菓子は、パウンドケーキのように、ずっしりしたケーキが多いこと、また、日本とは違ってすっきりした甘さのバタークリームがたっぷり使われたケーキが多いこと、それと、アイシングといって、お砂糖の固まり!みたいのでケーキをキレイに装飾したケーキも多いです。

また、プディングという、蒸して作るケーキもふかふかして美味しいです。これはもちろん暖かくして食べると同時に、日本よりゆるいソースみたいなカスタードをたっぷりかけて食べます。これもイギリスの特徴ですね。

 

◯イギリスのお菓子事情(文化)

イギリスは、思いを伝えるための手段としてカードを送るのが一般的で、街には必ずカードやさんがあり、プレゼントのラッピングも自分でするのが普通です。そこからも見えるように、相手にいろんな想いを伝えるため、手づくりのプレゼントは、とにかく喜ばれます。凝ってなくても全然良く、要は気持ちです。

 

イギリスで大ヒットしているテレビ番組がBritish Bake Off です。素人の人がオーディションを経て、ケーキやパンを焼く技術を競うだけですが、そのシーズンはこの話でもちきり。この番組をきっかけに、小さな街でもケーキのコンテストが行われるほどです。でも、この番組のおかげで、イギリスの伝統的なケーキが見直され、ケーキを焼く人がまた増えたそうです。

 

◯ケーキを作ることは文化と英単語を学ぶチャンス!

ケーキを作ろうと本を手に入れたものの、結構単語が意味不明。辞書を引きながら、理解することができました。

スーパーへ材料を買おうと出かけると、道具の名前、材料の名前、知らないことがたくさんあることに気づかされます。こうして1つずつ覚えて行くのだと思いました。

 

最初に文化の違いを実感したのが「粉」です!

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これが日本と同じ、いわゆる小麦粉、薄力粉です。こんな感じで袋に入って売っているのですが、積んであるだけなので、売り場はもちろん粉だらけ。そして買って帰ると入れたカバンも粉だらけです。しかし価格は安く、500グラムで50ペンス(75円くらい)です。

 

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だいぶ売れていますが、実はイギリスのお菓子づくりで主流の粉はこれ。Self Raising Flour。え?なんだこれ?これは薄力粉に一定の割合でベーキングパウダーが最初から入った粉です。お菓子作りの時、どっちの粉を使うか、きちんとチェックする必要がありますね。

 

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それともう1つ。先ほどのSelf Rising flourではあるのですが、ちょっと違うこれ。実はこれ、グルテンフリー、グルテンが入っていない粉。ちゃんというと小麦粉ではなく、ジャガイモや他の穀物からとった粉を配合しているものです。イギリスでは小麦アレルギー、グルテンがダメ!という人が多いことを私もこちらに来て知りました。スーパーに必ず、「アレルギー対応コーナー」というコーナーがあるくらい、いろんな人に対応しているのがイギリスらしい、素敵なところだと思います。

 

粉だけでも、このように文化の違いを知ることができます。

 

◯ヴィクトリア・スポンジケーキ

さて、イギリスではみんなが大好きなヴィクトリアスポンジケーキに挑戦してみました。日本よりずっしりしたスポンジケーキに、バタークリームと、ストロベリーなどのジャムを挟んだ定番のケーキ。ミルクティーがよく合います。

 

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型も含め、こんなものを買いました。このちょっと高さの低い型はその名もサンドイッチ型といい、同時に2枚ケーキを焼いて、さめたらそれぞれにクリームやジャムを塗り、合体させるというイギリス流のお菓子づくりの道具です。日本みたいにスポンジケーキを焼いて、真ん中で切るという発想とは違い、これは失敗がない!とびっくりしました。

 

スプーンの絵がある袋と箱は、どちらもお砂糖です。Caster Sugerは日本のグラニュー糖を少し荒くしたようなお砂糖で、イギリスのお菓子づくりでお砂糖というとこれです。またピンクのスプーンの箱のお砂糖はIcing Sugerといい、日本の粉糖と大差ありません。バタークリームを作ったり、ケーキのデコレーションに使うお砂糖です。

 

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仕上がりはこんな感じです。上にIcing Sugerを振っています。こちらの卵の黄身は日本より黄色が薄く、また粉は日本ほど真っ白でなく、なんだかこんな色のケーキになりました。

 

◯カップケーキ

お世話になったクワイアの人たちのお礼に、カップケーキも挑戦しました。

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12個を3回焼いて、練習もしたので、たまごもたくさん買いました。

 

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こんなカップケーキ型に、1つずつ紙のカップを入れて焼きます。この記事がグルテンフリーの粉を使ったものですが、見た目も味も、いわゆる普段のものと相違ないものでした。

 

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スーパーにはこんなにかわいいカップケーキボックスも売っています。この箱に入れて、クワイアの練習最後の日に持って行きました。イギリス人でない人がイギリスのお菓子を作る、それだけでもみんな驚き、そして手作りの気持ちに喜んでくれて、ありがたいことにすぐなくなりました。

 

◯お菓子はきっかけ

私も決してお菓子づくりが得意!ではないけれど、誰かとつながるきっかけになることが良くわかりました。クワイアの人も、それまで話して無かった人とお菓子づくりで話が盛り上がったり、日本人がイギリスのお菓子に関心を寄せることを面白がってもらえたり。

それと、イギリスに来て先ほどのグルテンフリーの人も食べられるお菓子や、またベジタリアン、ヴィーガンの人たちが食べられるおかしがあることも学びました。後者はまだ私は対応しきれておらず、特にヴィーガンの人は、たまご、乳製品が使えないので、ちょっとまだハードルが高いです。でも、お菓子ってやっぱりみんな笑顔になってくれるし、それが私も嬉しいので、いろんな人が楽しめるお菓子を作れるようになりたいですね。

日本でもイギリスのお菓子を作っていきたいなぁ。