「ま、いいか!」くらいがちょうどいい

イギリス・レスターから帰国。シェアハウスでの暮らしの中から、日々の暮らし、ファンドレイジング、自身のHSPのこと、そして大好きなイギリスのことも引き続き書いていきます。

レスターに来て1年が経ちました。最近思っていること。

ブログ、随分と書いていませんでした。

いえ、ちゃんと言うと「書けませんでした。」

 

1年前、レスターに来てからブログを始めてちょうど1年と少しが経ったことになります。ブログを始めてやってみて分かったのは、続けることの難しさよりも、書く内容を考える難しさでした。あと自分で分かったのは、自分が悩んでいるときは、ブログがストップすること(笑

 

今日はいま思っていることを素直にここに書いてみようかと思います。

 

◯レスターでの1年は悩みっぱなし

最近やっと気づきました。ワタシ、考え過ぎなんです、アハハ。

でも、こうしてどこでもネットが通じる時代、SNSもいくつもあるし、日本とイギリスの距離も実際にはほぼ感じないで日々を過ごすことができます。

 

でも、が故、距離が近いからこそ、悩んでしまうのがワタシ。

Facebookも、友だちが増えれば増えるほど、何を書いたらいいのか、さまざまな友達に適当な内容は何か、考えれば考えるほど、難しくなって来ました。

そして、それだけ考えて書いた記事に、全く反応がないときの虚しさ(笑 と言ったらありません。

そして「また連絡するよ」で終わってしまう、ネット上のやりとり。時間の流れが違うとはいえ、距離があるが故、余計考え込んでしまったり。

 

もともと、レスターに来る前、日本での暮らしは、正直もうギリギリでした。経済的にではないです、精神的に。

ずっと憧れて入った世界で社会人をずっとしてたものの、その世界は、憧れとは程遠いものでした。仕事内容は楽しいのに、いつもうまくいかない人間関係。なかなか見つからない同じ考えを持つ仲間。友だちはいても、日本という国に自分の「居場所」を感じられることはできませんでした。

 

毎日仕事をして帰って、夕飯を考えることほど、辛いことはなかったです。どうしても作れそうになくて、スーパーに寄るものの、「このお惣菜はちょっと前に買ったなぁ」と悩めるのはまだいい方。スーパーを2周しても、3周しても、夕飯のおかずが見つけられないことがほとんどでした。

 

せっかく週末に友だちと会う約束をしても、平日全部仕事して、週末はもうへとへと。なんとか家を出るものの、途中で「無理」とドタキャンすることばかり。だんだん約束することも、「次はそこまで行けるだろうか」と不安になるほど。それでカバンの中は、「念のために」と入れた様々なたくさんの薬だらけになっていたり(笑

 

そんな日々だったから、「とにかく日本を脱出できる!」それが嬉しくて嬉しくてたまらなかった1年前。

ところがレスターに来たものの、なかなか私みたいに「パートナーが学生で、私はくっついてきました」と言う立場の人もおらず、現地の人と英語で分かり合えないこともあったり、想像以上にうまくいかないことばかり。

そんな中、先に書いた日本との「距離」もうまくいかず。

 

「もうこの地球上に自分の「居場所」なんてないんだ!」

そう思って、悲しさより、絶望感でいっぱいになっていました。

 

◯転機はパートナーの一言

そんな状況で、ある日パートナーに「レスターに来てもいいことなかった」とぶつけてしまった時、パートナーはこう言いました。「そんなことないよ。仲のいい友達だってできたし、クワイアにだって入ったし、いろんな人にも出会えたじゃない?」

 

そっか。

私はいいことはなかったと思っていたけど、随分自分頑張って来たから、友だちもできたし、毎日予定がたくさんあるようになったんだ、悪く考え過ぎてたと気付かされた瞬間でした。

それともう1つ、パートナーが教えてくれたのは、私が友人など相手に「求めること」のハードルが高すぎること。

そっか、自分がしたことを相手に求め過ぎちゃダメか!と気づきました。

 

レスターに来て、最初はレンジでチン!のご飯だったし、野菜売り場を通るのも辛かったけど、今は少しずつだけど、また料理もできて来たし、工夫して日本食を作ったり、何年もしていなかった大好きだったケーキも焼いたり。

十分じゃない。

何気ない小さな幸せを喜べること。それこそこの上ないこと。

レスターに来たからこそ、気づけたことでした。

 

◯HSPとの改めての出会い

そんなこんなしていたら、「日本でもレスターでもうまくいかなかった!」から、「もし生まれた場所が日本じゃなくて他の国でもうまくいかなかったのかも」に変わりました。それで考えたのは、「自分が変われば、なんとかうまく行く」できた人生だったけど、もうどこを直したらいいか、考えるのも疲れてしまったので、「じゃぁ自分はなんなのよ?」を徹底的に探してやる!と思い起こしたことでした。

 

そうして以前にもしたサーチも含め、ちょっと調べて直しをしてみると、前にも気になっていた「HSP (Highly Sensitvie Person)」、「とても敏感な人」に行き着きました。これは障がいや病気ではなく、単なる性格というか人格のようなものなので、「診断」などはないのだけど、一定数いると言われています。

 

HSPについてネットでいろいろ見ていると、後ろ向きなことより、繊細だからこそできることなど、前向きなこと、そしてHSPで悩んでいる人もいることも、知ることができました。

 

HSPは非常に敏感なので、自分の気持ちにも敏感で、さらに周りの人の気持ちにも敏感に察知してしまうので、それが故、いろいろ考え過ぎてしまい、またそれでくたびれてしまうことも書かれていて、「だから人間関係が苦手なんだ!」と納得できました。でも決して人付き合いが嫌いではなく、むしろ人と一緒にいるのが実は好きなのもHSPの特徴なんだそう。

 

こうしてHSPだということが分かったことで、「自分はHSPなんだ」と認めることで、一連の悩みがなんだかスッキリしました。

 

◯悩みがスッキリしたので、次へ

こうして悩みに悩んだ日々で、ブログも「みる人が必要なこと」と思って書いたり、悩んだりもしたけど、今日は自分の想いを綴ることにしました。

これまで日本に帰ることを考えることがたまらなくイヤでしたが、自分を少し理解したことで、ちょっと肯定的に捉えられるようになりました。

日本に帰ってからも、無理して自分を縛り付けるより、自分を大事に進んで行こうと新たな目標ができました。

 

そんなこの頃です。

今は改めてこう思えます。日本を離れてレスターに来て良かった。

そして、今までは大嫌いだった日本も、今は愛しいふるさとだと。