イギリス・レスター便り

イギリスのイングランドのちょうど真ん中あたりのレスターから、イギリスの文化や、日々の暮らし、またファンドレイジングについて更新して行きます。

ショートトリップ:イーリー Ely、ピーターバラ Peterborugh(列車の切符の買い方ポイントも)

時間が経ってしまいましたが、少し前のこのブログで書きましたが、日帰り一人旅に行って来ました!(行ったのは4月19日)

でこぼこの毎日でも、良いよね。 - イギリス・レスター便り

 

今回旅をしたのは、レスターからは東へ列車でレスターから列車で1時間ほどのピーターバラ (Peterborough)と、さらにそこから1時間、レスターからは合計2時間のイーリー(Ely)です。どちらも、さらにその先にあるケンブリッジに行った時、車窓から大聖堂らしき建物が見えて美しかったからです。

私はイギリスの大聖堂などの建物と、その中のステンドグラスが大好きなので、行ってみることにしました。

 

●ちょっとした疑問:イギリスの列車の切符の買い方ルールは地元の人が解決!

今回は日帰りで2つの街を巡ろうと考えていました。「レスターから遠い方のイーリーに行って、ピーターバラ に寄って、レスターに戻る」そんなルートです。と考えた時、ふと頭に浮かんだのは、列車の切符の買い方です。片道でも往復でもない、どうしたらいいんだろう?と。

いろいろ検索してみたものの、確信が持てる情報がなく、思い切ってフェイスブックで英語で質問を投げかけてみて、また地元の人に会うごとに同じ質問をしてみました。すると、想像以上の大反響で、1つの有力情報と、予期していなかったものの、素敵な情報まで得ることができました。

 

  1.往復チケットを買えば、帰り道に途中下車できる

イギリスでは、少し列車のチケットの買い方が複雑ではあるのですが、聞いてみたところ、なんと往復チケットを買えば、その区間内であることと、その区間内で別の鉄道会社に乗り換えないことを条件に、途中下車ができるということが分かりました。つまり今回の場合は、レスターからイーリーまでの往復チケットを購入。レスターからイーリーにまず向かい、帰り道としてイーリー⇨ピーターバラ ⇨レスターで帰って来れば良いということが分かりました。これはお買い得!ただ、改札で駅員さんに切符をチェックされた時どうなるか?など、ちょっと「?」なな部分もあるようでした。

 

 2.安いチケットを買うことが出来る方法。

今回、チケットの買い方を聴いていたら、列車のチケットを安く買う方法を新たに教わりました。これもまた、イギリスの列車のチケットの「謎」めいた部分ではあるのですが、何と長距離の列車の切符を買うときは、「目的地まで少しチケットを分割して買う方が安い」と言うのです。そしてその「分割する駅」を自動的に割り出し、オンラインでチケットを販売しているサイトがいくつもあることも分かりました。目的地までに分割する駅が入るため、切符の枚数が増えるのと、途中駅が勝手に示されますが、途中下車の必要もありません。とても不思議ですが、安いならありがたい!と試してみることにしました。

分割チケットサイト(Split ticket)の一例

TrainSplit - Saving you real money by splitting tickets

 

*試してみた結果。

今回、この分割チケットでレスターからイーリーまで当日往復切符を買いました。(通常の往復切符よりも安く買えました!)まずイーリーまで行って観光。その後、イーリーから列車に乗り、ピーターバラで下車。またピーターバラから列車に乗り、レスターでゴールイン。結果、何の支障もありませんでした。列車内の検札も何も言われなかったし、ホームが10以上あるピーターバラ で降りた時も、改札がまさかの開けっ放しで通過しただけでも、特に止められることもありませんでした。

教えてくれたレスターのみなさんに感謝、感謝です。切符のことを聞いた時も、その情報以外にも、街の大きさや、大聖堂内の見所も教えてくれ、行ってきた後も、「どうだった?」と心配してくれたり、改めて地元の人とつながれて、その人たちを頼ることができたことに感謝しました。

 

さて、前置きが長くなりました。肝心の一人日帰り旅は、お天気も4月のイギリスの最高気温を更新する26度、雲一つないお天気にも恵まれ、素敵な1日となりました。

 

●イーリー(Ely)

イーリーはケンブリッジから北へ20Km。小さな街と聞いていましたが、鉄道駅は本当に町のはずれにあり、目的のイーリー大聖堂は丘の上にあり、駅から20分ほど歩きました。

f:id:Juncouk:20180514061243j:plain

イーリーの駅。(お昼に撮影したもの。)のんびりとした雰囲気です。

 

f:id:Juncouk:20180514061410j:plain

丘を上がって見えてきたイーリーのメインストリート。朝9時すぎだったのもあり、静かでした。決して大きくも長くはないけれど、小さくて雰囲気のあるかわいい町です。

 

f:id:Juncouk:20180514061531j:plain

メインストリートを歩いていると、横に大聖堂が見えてきました。これが逆光ですがイーリー大聖堂の正面です。イーリー大聖堂はイギリスに各地にある大聖堂の中でも規模が大きく、小さな街にこんな大きな大聖堂が現れて、私もすごくびっくりし、感動しました。また、朝7時から開けてくれているのも、観光目的のものとしては助かりました。(私が到着したのは9時30分くらいでした)

 

中に入ると、まだ朝早かったのか、掃除機の音や、お掃除する人たちがいましたが、快くチケット販売に対応して来れました。その日一番早いタワーに登るツアーに申し込み、その時間まで、ゆっくり中を見学することにしました。

 

f:id:Juncouk:20180514061830j:plain

入ってすぐの身廊と言われる部分。上の絵は一つずつ描かれ、あとで上にあげられたとのこと。絵は新しいそうですが、この部分が大聖堂で一番古く、13世紀ごろに完成したと言われています。

 

イーリー大聖堂は元々は修道院として完成したのですが、15世紀ごろにイギリスでは「宗教改革」と言われる時代があり、その時に多くの修道院が破壊されるか、大聖堂として再出発を余儀なくされました。イーリーは後者で、大聖堂として生き残り、その後も増改築を繰り返してきたそうです。

 

f:id:Juncouk:20180514062101j:plain

これがオクタゴンタワー(八角塔)と呼ばれるタワーの天井部分を下から写したものです。大聖堂のちょうど真ん中くらいにあり、正確な設計の元に立てられ、上部には面それぞれに絵画が施されています。ツアーではこの塔に登ることができるため、今回申し込みをしてみました。

 

f:id:Juncouk:20180514062258j:plain

ツアーに参加し、これが狭い階段を登った先に見た、オクタゴンタワーの上の絵画の部分です。下からだと小さく見えた絵も、こうして1枚1枚見ると意外と大きく、丁寧な仕上がりでした。上からの光がステンドグラスに反射してきれいでした。

 

f:id:Juncouk:20180514062454j:plain

タワーの外側に出ると、少しだけ外が見えます。上がったからこそ見える景色。とてもきれいでした。今回のツアーは朝早かったこともあり、ガイドさん一人に参加者は私を入れて3人だけ。大聖堂の歴史を知ることもでき、ぜいたくな1時間を過ごすことができました。

 

f:id:Juncouk:20180514062620j:plain

大聖堂の一番奥のステンドグラスも素敵でした。これはキリストの一生をストーリーにして表しているとのことです。

 

f:id:Juncouk:20180514062707j:plain

そしてイーリー大聖堂でのもう1つの見どころポイントは、イギリスで一番大きなマリア様の礼拝堂があるということでした。しかし、この礼拝堂は1300年代に完成はしたものの、先に書いた宗教改革の時にステンドグラスは全て壊され、彫刻は顔の部分が全て壊されてしまいました。礼拝堂は残るものの、その歴史の意味の大きさの方を私は感じてしまいました。大聖堂のステンドグラスは素敵なのに、複雑な思いがしました。

 

イーリー大聖堂には、大聖堂内部にもカフェがあり、そこで紅茶とケーキで一息入れて、イギリスで唯一のステンドグラス美術館を見て、大聖堂を出ると、時間はすっかりお昼過ぎ。日が高くなっていました。(イーリーの大聖堂は、入場料、オクタゴンツアー、それにステンドグラス美術館のセット券を買うと、カフェでの飲み物が1杯無料券がついて来たので、それでカフェに行って見ました。)

 

f:id:Juncouk:20180514063152j:plain

f:id:Juncouk:20180514063213j:plain

f:id:Juncouk:20180514063236j:plain

 

この大聖堂から歩いてすぐのところにインフォメーションセンターがあり、それがあのオリバークロムウェルの家だったと言うので、見てきました。

f:id:Juncouk:20180514063349j:plain

オリバークロムウェルは1500年代を生き、イングランド初の護国卿として知られていますが、いわゆる独裁者としての方が知られているようですね。

 

さて、お昼も過ぎたので、丘を降り、イーリー駅を目指してまた歩き始めました。駅の近くには、素敵な川辺がありました。今度もしまた来たら、この川辺でゆっくりしたいと思いつつ、駅を目指しました。

f:id:Juncouk:20180514063659j:plain

 

イーリー駅について、行きに列車に乗って通ったところを戻り、ピーターバラ を目指し、また列車に乗りました。

 

●ピーターバラ  (Peterborugh)

ピーターバラ はその名前のいわゆる自治体のようなものの中心の街で、とても大きな街です。駅に降りて驚いたのは、ホームが10本前後あり、いくつもの鉄道会社が乗り入れていることで、ホームにはスターバックスまであり、静かなイーリーとは随分違い、とにかくびっくりでした。心配していた切符の途中下車も何事もなく、改札を出ました。

 

f:id:Juncouk:20180514064125j:plain

駅を出ると、こんなゲートが。ふむふむ、分かりやすい。まずは町の中心を目指し、お腹も空いたので、何かランチにすることにしました。

 

ゲートを抜けると地下道につながっていて、地上は大きな道路が走っているので、助かりました。地下道を抜け、ピーターバラ も町の中心まで起伏はありませんが、15分ほど歩きました。

f:id:Juncouk:20180514064309j:plain

町の中心。道幅が広く、真ん中には教会と市の市役所のようなものが建てられ、その奥にピーターバラ 大聖堂が見えて来ました。暑かったのもあり、大聖堂に行く前に、近くのサンドイッチ屋さんでランチにしました。

 

ランチで一息ついて、いよいよ大聖堂へ。ピーターバラ 大聖堂は、こじんまりした大聖堂ながら、イギリスでは珍しく、12世紀頃の完成で、3つのアーチの正面が特徴です。ヨーロッパを旅行した人が見ると、「あぁカソリックのスタイル!」と言われるのですが、そう、先の宗教改革を生き延びた、珍しい建築なのです。と書くとマニアックなのがバレてしまいますが、大聖堂って、結局歴史と繋がっているんだと、改めて今回の旅で気づかされた気がしました。勉強になりました。

 

f:id:Juncouk:20180514064831j:plain

これが大聖堂正面です。天気が良かったので、空の青さが際立ちます。芝生でくつろいでいる人も多かったですね。ピーターバラ 大聖堂はなんと入場料無料!でした。その代わり、写真を撮る場合は、3ポンド支払う必要がありましたが、驚きでした。

 

中は少し渋いですが、静かで趣のある雰囲気でした。

f:id:Juncouk:20180514065053j:plain

f:id:Juncouk:20180514065119j:plain

 

ピーターバラ 大聖堂で私が一番好きなのは最も奥側の天井の扇状の彫刻です。

大聖堂の中でも最も新しい時期に作られたそうですが、それでも1500年頃からと言われています。

f:id:Juncouk:20180514065441j:plain

そのほかにも、ピーターバラ 大聖堂には、「悲劇の女性」と言われた、キャサリン・オブ・アラゴン、メアリー・ステュアートという二人が埋葬されていることで有名だそうでした。(メアリーはその後ウェストミンスター寺院にうつされたため、今は場所のみ)

こじんまりした大聖堂ながら、独特の雰囲気があり、とても素敵な大聖堂でした。

 

さすがに朝早く家を出て、1日に2つ大聖堂をみると、もうお腹いっぱい!と思ったので、少しピーターバラ の街を歩き、帰路につくことにしました。天気も良く、大聖堂とイギリスの歴史を満喫した1日になりました。

 

f:id:Juncouk:20180514065958j:plain

帰りにピーターバラ駅のホームのスターバックスで、あまりに暑くてフラペチーノを買いました。ミニサイズがあったので、それを頼むと、お店の人に「こんなに暑いのに、小さいサイズでいいの?」と2度も聞かれましたが、それでお願いしたところ、「今日はフラペチーノばっかり売れるよ、やっぱり暑いからね」と言われ、一緒に笑ってしまいました。