「ま、いいか!」くらいがちょうどいい

イギリス・レスターから帰国。シェアハウスでの暮らしの中から、日々の暮らし、ファンドレイジング、自身のHSPのこと、そして大好きなイギリスのことも引き続き書いていきます。

今日は髪を切ってスッキリ。美容院と私が好きなレスターのバスの話。

3月下旬からサマータイムが始まり、毎日の時間が一時間ずれたイギリス。最近の日の出は朝6時、日没は夜8時と、随分長くなりました。これからどんどん日が延びて、良い時期になります。

とはいっても、天気はまだまだ不安定。

今日はいい天気!と思った次の瞬間には土砂降り。でも、「いい天気」と言える日があるようになっただけでも、嬉しいもの。

昨日は1日良いお天気で、気温も毎日10度のところ、15度まで上がり、家々で洗濯大会が開始され、道ゆく人の顔もなんだか穏やかでした。

 

●今日は髪を切ってきました。

私は髪がショートなので、ある程度伸びると無性に切りたくなります。

しかしここはイギリスです。さて、どうしてものか?と最初は思ったものです。

 

大学生の頃、ロンドンへ留学した時は、何せ「ロンドン」ですから、日本人がやっている美容院もたくさんあって、少し高いけど、そこでお世話になりました。

 

ではなぜイギリスの美容院に行かないのか?

 

この疑問に答える一番の答えはというと、

「イギリス人は”お任せ”で髪を切るから」 が私は一番当てはまるかと思います。

 

日本人は「この髪型で」と雑誌を持っていったり、前髪は短めとか結構細かく伝えるのに対し、イギリス人は美容師さんにおまかせするのが一番良いと思っている人が多いのです。ロンドン時代も、同じ寮の学生仲間が、美容師学校で美容師のたまごさんに練習台として安いからとお願いして、髪が緑になったり、なぜか前髪だけ長いままとか、不思議な状態になった人を何人も見ました・・・。

あと男性だと、イギリスではハサミではなくバリカンで刈られるスタイルが多く、これは結構脅威だとおもうのです。

 

あとはやっぱりアジア人といわゆる欧米系の人の髪質の違い。これは当人でないとわからないのですが。

 

そんなこんなで、レスターに来て「どうしよう?」と私の中では大きな課題でしたが、そこは多様な人が暮らす町、レスター。ある時、街を歩いて見つけたのが、中国語と英語で書かれた看板のヘアーサロン。ネットで見ると良さそうなお店。意を決して初めて予約したのが昨年の秋でした。

行っていると美容師の方はマレーシアの方でしたが、店内には懐かしい日本語の雑誌や、シャンプーも日本製。細かい注文も聴いてくれて、仕上がりも大満足。髪を切る料金も、普通のサロンの3分の一ほど。

正解でした。

 

3回目の今日もていねいに髪を切ってくれて、3カ月ほど切っていなかったので、スッキリしました。美容師さんとの英語の会話も楽しめて、一石二鳥でした。美容師さんも母語は英語ではないので、こちらで美容師の勉強をしつつ、英語を習ったとのこと。アジア人同士としての話も、イギリスとの習慣の違いの話も、いつもとても面白いのです。

 

● City Centre (シティーセンター、街の中心)にはバスで

レスターというか、イギリスは路線バスが充実しています。片道、往復といったチケットもありますが、街を中心にゾーン1、2と広がって行き、レスターはそれ以上の郊外はPlusといいます。これらのゾーンごとに、1日、1週間、1ヶ月などと乗り放題のチケットがあり、こちらがお得なので私も1ヶ月チケットを使っています。

 

イギリスのバスは、バス停で待っていて、乗るバスが来るのが見えた時、手を真横に出して、「乗るよ」と合図をします。手は上げてもだめ、振ってもダメ。ちゃんと運転手さんに乗る意思が伝わらないと、無情にもバスは止まらずに行ってしまうので、これがかなりのポイントです。

もう1つ慣れるまで大変なのが、バスに乗ってから、アナウンスが無いことがほとんどなので、外の風景や地図を見ながら、降りるバス停の前に、バスの中にある「Stop」ボタンを押さないと、止まってもらえないことですね。

でもこの2つのコツさえ掴んでしまったら、イギリスで他の街にいっても、バスにチャレンジしやすい気が私はしています。

 

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私の家の近くのバス停。(秋に撮った写真ですが)一番上がバス停の名前。このバス停の行き先は全てシティセンターなので、行き先名はなく、バスの番号しか書いていません。

レスターでバスを乗る時、もう1つ重要なのが、バス会社です。先ほどのチケット、1日、1週間のチケットまでは、「Flexi」といって、どのバス会社のバスにも乗ることができる種類のチケットもあり、選ぶこともできますが、1ヶ月以上のチケットは、バス会社を選んで買うので、1つしか選べないのです。つまり、行き先が同じバスでも、自分の持っているバスチケットの会社でないバスには、乗ることができません。これがちょっとややこしいですね。なので、目の前にバスが見えても、乗る予定のバスではないと、ちょっとがっかりということもしばしば。

 

バスは時刻表通りにほぼ来ますが、渋滞や事故などで遅れることもしばしば。「こないなぁ」と待っていると、2、3台まとめてくることもあります。怖いのは、複数バスが来て、自分が乗りたいバス会社のバスが一番後ろだと、「他のバスが来てるから」と、バス停を飛ばしてバスが行ってしまうことです。なので、そういう時は遠くにバスが見えても、必死に「乗るよ〜」と意思を示します。この時何人か同じ思いの人がいると、連帯感が自然とうまれ、乗れた時にみんなでハイタッチしたり、握手したり。こんなとこも私は好きです。

 

レスターに暮らす人は、自家用車で自分のペースを大事に暮らす人もいれば、バスの眺めを楽しむ人もいて、いろんな暮らし方があるようです。最近は自転車の人も昔より増えたとも聞きました。

 

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これが、私がチケットを持っているバス会社のバス。そう、2階建てです。イギリスのバスは、ロンドン以外でも2階建てのバスが多く、天気が良い日は2階の一番前の席は、ステキな展望席になります。

 

バスチケットは1週間までのはバスの運転手さんから購入でき、それ以上のものは、町のバスの終着でもあるバスステーション(何台ものバスが離発着するところで、レスターには2つあります。)でバス会社の事務所で買うか、オフライセンスという小売店で扱っているところもあります。

 

バスを利用する時の私が好きな「ほっこり」は、バス停でバスを待っている時に、話しかけてくれる地元の人との会話。あまりに話が盛り上がり、バスが行ってしまったこともありますが、やっぱり地元の人との会話は楽しいもの。バスの運転手さんも、お話好きな人もいて、乗ってまずチケットを見せるのですが、その時に話をしてくれる人や、降りるときに"thank you"と行って降りると、"have a nice day" とか、「雨にならないといいね」とか言ってくれるのも、いいですね。

 

私はロンドン留学時代、当時日本円のレートが悪くて(まさかの1ポンド220円時代)、また地下鉄は危ないと言われたので、バスチケットを買って、地図を片手にバスで移動していたのが、バスが好きになったきっかけです。当時はグーグルマップも無い時代。それでも、当時のバスには車掌さんがいたのもあり、拙い英語で助けてもらいつつ、乗りこなせるとこのロンドンでも「どこでもいける!」という自信にもなり、バスが好きになりました。

 

これから天気の良い日が増えるので、バスチケットを活用して、バスマップを片手にさらにレスターの郊外へも行ってみたいと思っています。

イギリスに暮らすことがあれば、ぜひバスにチャレンジしてみてください。きっとイギリスの風景を楽しみつつ、地元の人とつながることができるかも。