「ま、いいか!」くらいがちょうどいい

イギリス・レスターから帰国。シェアハウスでの暮らしの中から、日々の暮らし、ファンドレイジング、自身のHSPのこと、そして大好きなイギリスのことも引き続き書いていきます。

International Fundraising Congress in London 振り返り(パート2)

※パート1からの続きです。

印象に残ったセッション、1日目からです。

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  • How small charities can get big results: fundraising lessons from two small organisations. (Individual Giving) ☆

スタッフの人数が少なく、予算規模も小さいチャリティ団体が、どうしたら大きな結果を残せるのか?アイルランドの二つの団体から一人ずつ話をしてくれた。イギリスでは、調査によると「大きいチャリティ団体の方が、小さな団体よりも信頼できる」と答えた人が73%に上る。この状態をなんとかしたい!と思ったのが始まりだったそう。

大切にしたこと。

  1. とにかく支援者との距離を縮める。

手紙に一言手書きを添えたり、長年の支援者には代表から電話や直筆の手紙を添えたり。そこには支援のお礼を伝えるだけ。さらなる支援のお願いはしなかった。

  1. 支援者にインパクトを残す

特に1回目の寄付者には、手書きのカードを入れるなど、「もう一工夫」することで、支援者の記憶に残るような工夫をした。

  1. 支援者を知る努力をすること

関係を構築しながら、支援者が求めることは何か、少しずつ尋ねてみて、それをまとめていった。

  1. 一人で頑張りすぎないこと

全部を自分でなんとかしようとしないこと。団体内だけでなく、ファンドレイザーのネットワークに「助けて!」と聞いてみたり、仲のいい友人とご飯に行って、アイディアについて意見をもらったり。そういう「息抜き」も大切。もちろん、支援者さんにソーシャルメディアを通じて、「こういうことのためにお金が必要なんです!」と訴えてみてもいい。人のネットワークをフルに活用してみよう。

 これらを実行し、クリスマスに募金キャンペーンをしたところ、寄付者が250人増加、寄付額も例年より大幅増加。(16,500ポンド増加)支援者へのアンケートをグーグルフォームでお願いしたところ、より団体を身近に感じることができたと答えた人が、70%を超え、より関係性を深くすることができた。

 

→私の視点:どれもすぐ思いつきそう、ではあるけど、なかなか日々の忙しさの中で、それでも支援者のことをまず優先しようとは思いたくても思えない。それをまさに実践して、大きな成果を上げているのが、驚き。小さなことの積み重ねを感じた。 (続く)

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