夕食だけど、朝ごはん。イギリスのご飯を食べる時のポイント?
先週の日曜日の夕飯は、イギリスの朝ごはんを家で作ってみました。夜だけど、朝ごはん!です。
こんな感じ、です。今回はレスターで見つけた肉屋さんでソーセージとベーコンを買ったので、やっぱり肉屋さんのはおいしい!
あと定番は、焼いたトマトやマッシュルームが乗ることが多いですね。最近はアメリカの影響か、ハッシュポテトをのせてくれるお店もあります。
私もイギリスで最初びっくりしたことの1つがソーセージもベーコンも「生」で売られていることでした。なので、グリル(日本でいうガスレンジの魚焼く部分みたいな)で火をしっかり通します。
こんな感じです。黒い物体は、「ブラックプディング」という食べ物です。イングランド北部から、スコットランドで多く食べられていて、私のパートナーのお気に入り。これ・・、中身をいうとみんな引いてしまいますが、豚の血や脂など、昔は捨てられていたものを活用した、という感じなんです。でも、ほんとに美味しいですよ、しつこくなくて。
[余談]今の家に最初からオーブンが付いていたのですが、オーブンとグリルを使うのに、説明書によると何と「火種」が必要とのこと。怖くて一人では使えず、パートナーに一緒に見てもらいました。
イギリスのカフェなどでこの朝ごはん、British Breakfustを頼むと、
卵:目玉焼き(両面焼きか、片側焼き?)、スクランブルエッグ、ポーチドエッグ
パン:ブラウンかホワイトのパン? 焼くの?揚げるの?
とか、色々注文を聞いてくれたり、3品だけ選ぶときは、どれにするか聞かれます。なので、案外英語の勉強になるなぁといつも思います。
いざ朝ごはんが運ばれてくると、お店の人は大抵こう言って去っていきます。
「調味料コーナーはあそこだよ」
そう、これがイギリス料理を食べる時の超ポイント!なんです。
我が家も調味料を少しずつ増やしています。
左からオレンジのがウスターソース、HPはブラウンソース、マヨネーズ、瓶のはこちらでは定番のいわゆるピクルス。塩・胡椒。
私が一番最初にイギリスに暮らした時、ホームスティした時の料理好きなおばちゃんがこう話していました。
「イギリスの食事はね、最後の仕上げは食べてもらう人にしてもらうの。自分の好みを人に押し付けるなんて、おもてなしって言えないでしょう?だから、ソースをテーブルに並べて、好きなものを好きなだけかけてもらうのよ」
その時、私はこう返しました。「でも、せっかく作った料理に、たくさんソース類をかけられたら、せっかく作ったのに悲しくならないの?」
おばちゃんの返事は、「もちろん下味はしっかりするの。でも、食べてくれた人がその人が好きな味にして私の料理を楽しんでくれたなら、嬉しいわ。自分が「美味しい」と思って味付けを完璧にして残されちゃうより、いいわ」でした。
ただ、「この料理には、このソース」と暗黙の了解になったものがあることも、イギリスで暮らすうち、分かってきました。
なので、私はイギリスでご飯を食べにカフェなどに行ったら、まずはお店の方に「これ、何かかけたほうがいい?」とわからないときは聞いてみるようにしています。分かっているときは、ひとまずそのまま食べて、必要なら何か足すようにしています。イギリスを訪れる人には、このアドバイスはいつもしています。スーパーマーケットはソース、調味料コーナーがすっごく充実しています。先ほどの「ブラウンソース」も伝統的な2社のうちの1つがHP。どちらが好みか、イギリスだと聞かれることも多く、それぞれに好みがしっかりあるようです。なので、まずはカフェなどで試して、お気に入りのソースを家に買って帰って使っています。
イギリス料理、ソースを変えればたくさんの楽しみ方ができます。日本のイギリスパブも同じことが言えると思います。ぜひ試してみてくださいね。